
宮崎神宮の朔日(一日)参り。毎月の健康と日々の幸せを願い、はじめてみました。
宮崎神宮の朔日参りと参拝餅についてご紹介します。
宮崎神宮の朔日(一日)参り
全国各地に残されている風習が、正月の元旦をはじめとして毎月初めの一日(朔日)に神社にお参りし、新しい月の無事を祈る「朔日参り」。

宮崎神宮では朔日参り証があり、年間を通して毎月参拝すると、12月1日に記念の品を受け取ることができます。

毎月1日限定の参拝餅
初代天皇誕生の日本建国物語『神武東遷』。
宮崎で生まれ育った初代天皇である神武天皇は、日本を治めるために日向市の美々津港から東へと旅立ちました。

その際に村人が献上したのが、小豆をつきまぜた餅。
宮崎神宮では、平成20年10月より参拝餅の授与を始めました。参拝餅を製造しているのは、菓匠蒸気屋。季節の厳選素材を使い、毎月異なったお餅になっています。
季節を感じ味わいながら日々の幸せを願う参拝餅は、手土産にもおすすめです。
参拝餅の販売について
参拝餅は1箱2個入りで300円(税込)。事前予約はできません。
元旦と、元旦以外の月では販売開始時間・場所が異なります。
元旦 | 2月〜12月 | |
---|---|---|
販売日時 | 午前0時〜 | 毎月1日午前6時〜 |
販売所 | 特設テント | 宮崎神宮参道休憩所 |
朔日参り証は、元旦に参拝餅を購入した際にスタンプ入りのものをもらえます。

- 必ずお参り
- スタンプを押してもらう
- 参拝餅を購入
元旦の参拝餅は午前0時からの販売。多めに用意されているようで、個数制限はありませんでした。
2月〜12月は午前6時から販売。
2022年2月は、“こんな朝早くから訪れる人は少ないでしょ”と6時ちょうどに訪れると、すでに元旦?!と思うような人手の多さ。
2021年末のTV番組で朔日参りと参拝餅について紹介されたことから、その時に初めて存在を知った人が多く、倍以上の人が訪れるようになったみたいです。
“売り切れてしまうかも”と焦る気持ちをおさえて、まずは順路通りにお参りを。

お参りを終えてから、スタンプ&参拝餅の行列へ。

参拝餅は、追加がなければ6時半〜7時には売り切れてしまうんじゃないかなという雰囲気でした(実際どうなんでしょう?)。
3月はさらに行列が倍増の長さ!もうすぐお雛さまだから?(一時的かな)と思ってたら4月はさらに倍!
6時ぐらいで、バスターミナルそばの鳥居ぐらいまでの列になっていました。購入できたけれど、残り少なかったです。

2022年5月はGW中ということもあるのか、6時の時点で鳥居外の森?に達する、今年いちばんの行列の長さ。
参拝餅を求めるなら、やはり早めの時間に参拝に訪れるのが良さそうです。
季節で異なる宮崎神宮の参拝餅(2022年)

参拝餅の箱には宮崎神宮のことや、神事、歴史についての記載もあるので、いろいろと詳しくなれそうです。
歴史を感じながら味わう「和菓子の魅力」にも気づくきっかけにもなるはず。
どんな参拝餅なのか。購入したら追記していきます!
【1月】日の出餅

上にちょこんとのっているのは、黒豆。

紅白のお餅の中に異なる餡が入っていて、上品な甘さの和菓子でした。
【2月】初葩餅(はつはなもち)

和菓子屋で「花びら餅」として販売されている、新春を祝うお菓子。
長寿を願う「歯がため」の儀式の名残といわれていて、固いものをしっかり噛んで食べて健康と長寿を願い、当時は固かった鮎の塩漬けもありました。
ゴボウは、その鮎に見立てられています。

餅と白味噌餡はお雑煮の見立て。

ゴボウと白餡が意外にマッチしていて、ゴボウ香る味わいにハマります。

二月「紀元祭」
十一日には「紀元祭」が斎行されます。
ご祭神・神日本磐余彦(かむやまといわれびこのすめらみこと)(第一代・神武天皇)は、今の日向市美々津の浜からご東遷に出で立たれ、およそ二六八〇年前に橿原(かしはら)の地(奈良県橿原市)にて第一代の天皇に即位されました。
その日を今の暦に換算した日が二月十一日、現在の「建国記念の日」です。
【3月】上巳の餅(じょうしのもち)

上巳(じょうし)とは3月3日。
上巳の餅は、上下を餅で挟まれた和菓子でした。

中は羊羹かな?

甘そうなイメージだったけど、日向夏ミカンが入っていて甘さ控えめさっぱりした味。
もちもちしたお餅とのバランスも良く、何個も食べたくなりました。

三月「春分祭(しゅんぶんさい)」
この日は春の彼岸の中日です。
この頃冬の気が去って春になります。
皇居では春季皇霊祭が斎行され、天皇陛下には御親ら皇霊殿にて皇祖皇宗をお祀りになります。
宮崎神宮では遙拝の後「春分祭」が斎行になります。
遥拝(ようはい)とは、祈願した神社や寺院に参詣せずその方角に向って参拝すること
※参考:Weblio
【4月】春麗(はるうらら)

4月は春を感じることのできる和菓子。塩気のある桜花と甘さのある餡の組み合わせです。

中の餡には、桜葉が入っていました。


四月「神武天皇祭(じんむてんのうさい)」「神事流鏑馬(しんじやぶさめ)」
三日は「神武天皇祭」が斎行されます。
当神宮のご祭神・神武天皇の崩御の日(亡くなられた日)とされています。また午後より境内西側の馬場では神事流鏑馬が古式に則り賑々しく斎行されます。
【5月】日向餅(ひむかもち)

お餅の上にはエンドウ豆。

日向夏みかんがはいった餡で、初夏を感じさせる味わいでした。

【6月】水無茶餅(みなちゃもち)

外側はモナカ。

中にはお茶の香りを楽しめる餡子とお餅が詰まっています。

もう1つはスタンダードな餡子。

6月は、しっかり異なる2種類の味を楽しめる参拝餅でした♪

六月「献茶祭(けんちゃさい)」
六月二日午前十時より「献茶祭」が斎行されます。
その年の新茶をご神前に奉献し、自然の恵みに感謝するとともに茶業の振興繁栄を祈ります。宮崎県茶連合会会長が、献茶
司 を奉仕され、県内の関係者、茶の生産者などが参列します。
【7月】夏越の餅
【8月】八朔(はっさく)
八朔は8月1日のことです。
【9月】重陽餅
重陽は延命長寿を願う節句のこと。菊を行事に用いたため、「菊の節句」とも呼ばれています。
【10月】亥の子餅(いのこもち)
源氏物語にも登場し、無病息災を願うお餅です。