えびの市2月|弘泉寺の開運厄除星まつり『柴灯大護摩供・火生三昧火渡り』
八幡山 弘泉寺(はちまんざん こうせんじ)の開運厄除星まつり『柴灯大護摩供・火生三昧火渡り』は、宗旨宗派を問わず誰でも参加できます。
火渡り?熱くないの??
恐怖がある反面、1年に1度の貴重な機会と聞くとチャレンジしたくなる好奇心。よくわからないまま勢いで参加した様子や、弘泉寺について紹介します。
『柴灯大護摩供・火生三昧火渡り』事前の心構え・準備
開運厄除星まつりが開催されるのは、1年に1回。ぜひ勇気を出して参加してみましょう!
星まつりとは、生まれ年の干支に関わりのある星(本命星)や、毎年巡り、各個人のその年に縁のある当年星の開運厄除星御札をお祀りし、年回りの悪い人は善い年になるように、善い年回りの人は感謝を込め一年の無事を祈願するお祭りです。
弘泉寺@寺日誌
当日参加OK!事前に申し込みしておくと安心
火渡りは当日でも参加可能です。
「怖い」と参加しなかった母は、思っていた以上に大半の人が参加する様子をみて、後から参加申し込みをしたところ予定人数が終了…。
後悔先に立たず。確実に参加したい場合には、事前申し込みをしておくと安心かもしれません。
前年末にブログ等で事前申し込みのお知らせがありました。(参考:令和5年 開運厄除星まつり『柴灯大護摩供 并に火生三昧火渡り』 御案内)
当日の服装・準備物
当日はたくさんの人が訪れ、駐車場の誘導や受付もあるので、30分前には着くように調整すると良さそうです。
火が立ちのぼり、煙もたくさん出ます。
火の粉が飛んできて服に穴が空いたり、服が煙臭くなる可能性があるので、ラフな格好で訪れるのがいいはず。
えびの市には日帰り温泉のできる温泉スポットが多いので、温泉グッズを持っていくのもおすすめです。
体験談|開運厄除星まつり『柴灯大護摩供・火生三昧火渡り』
2023年に体験した火祭りの流れです。
渡らないとしても、見るだけでも楽しめて「来て良かった」という気持ちになれるはずです。
駐車場〜受付
お寺の近くまで行くと誘導している人がいたので、スムーズに辿り着くことができました。
30分ほど前に着くと、すでに多くの人がいて駐車場も埋まりつつある状況。
入口では、お守りや添護摩(そえごま)木などを販売しています。
添護摩木に願い事と名前、数え年を記入して渡すと、諸願成就を祈念して火に投入してくれます。
火渡りを申し込むと引き換えにもらえるのがお札。お札を手にし、念じながら火渡りをすることになります。
いっしょに手渡されるビニール袋には、火渡りの後に足の汚れを拭くための紙が入っています。
進列〜護摩道場へ
山岳修行のいでたちで、列をなして結界が張られた道場に向かいます。
「慙愧懺悔、六根清浄(ざんぎざんげ、ろっこんしょうじょう)」帰りに何度も口ずさんでしまったぐらい、耳に残る旋律…
【六根清浄(ろっこんしょうじょう)】迷いを引き起こす6つの感覚器官、眼・耳・鼻・舌・心、身体を修行することによって清める
道場を清めるために、さまざまな儀式が執り行われることとなります。
流れの一部をご紹介。
神斧の儀。柴燈護摩(さいとうごま)の檀木(だんもく)である木を切り出す作法です。
宝弓。四方の外魔を道場内に入り込ませない作法。
宝剣。九字を切ります。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」
願い事を本尊に述べた後に点火の流れです。
護摩壇に点火
本尊前の聖火から、護摩壇に点火。
次第にもくもくと煙が立ち上っていきます。
添え護摩木が祈りとともに投じられていき、燃え盛っていく炎。
次第に心も落ち着いてきます。
火の勢いが落ち着いてきたところで地ならしをして作られる、火渡りの道。
いよいよ、修験者が素足で火の上を渡る儀式「火生三昧(かしょうさんまい)」です。
火生三昧(かしょうさんまい)
三昧(さんまい)とは、心を一つに集中して安らかになっている状態のことです。
火渡りをする前には、注意点が伝えられました。
- 恐れて、つま先立ちで歩かない、走らない(一部に体重がかかり深く足が入ることでやけどにつながる)
- 皮膚の厚いかかとから、のっしのっしとゆっくり歩く
- 正面のお不動様を念じながら歩く
やけどしたと思わず、足つぼのように体の悪いところがチクッとする=弱っているところを教えてくださったと思うと良いそうです。
裸足になって、行列へ。
初めての体験、念じながら歩くところを「熱くないかな」という心配で頭がいっぱいになり、歩くので精一杯。。
修行が全く足りていないのを実感w
歩いている間チクチクッとした感じがしたものの、心配していたような熱さや痛みはなかったので、ほっと一安心。
歩き終わった後は足の裏が真っ黒。水桶があったので、足の裏を洗いました。
2023年はコロナ禍で3年ぶりに開催されたということもあり、恒例の豆まきと餅まきなどは中止。
福豆と福米をいただけました。
帰りにもチクチクッとするような感じはあったものの、痛さはなく、心地良いような不思議な気持ちに。
訪れる前は火渡りに対して不安もあり悩んだけれど、勇気をだして渡って良かったです。来年は心安らかなままで渡れるよう、リベンジしたいと思っています。
YouTubeチャンネル『えびのさるき』でも動画で詳しく紹介されているので、参考にどうぞ。
最後のほうが安心だと思っていたけれど、やけどするときは、やけどするみたいですね💦
えびの市の八幡山 弘泉寺とは
八幡山 弘泉寺は、九州八十八ヶ所霊場の42番札所となっています。
霧島山麓を臨む八幡山の頂上に大正12(1923)年、高野山恵光院近藤本玄師の表敬開山を機に玄融和尚により飯野布教所として興りました。
大正15(1926)年に現在地へと移転し、昭和24(1949)年、宗教法人となり、高野山真言宗弘泉寺と改称し現在に到ります。また本尊の大日如来さまは牛の上に座すという非常に珍しいお姿でお祀りされております。
開基・玄融和尚より法灯が脈々と受け継がれ、先祖供養・水子供養など各種追善供養、開運厄除・交通安全など所願成就加持祈祷の寺であります。
九州八十八ヶ所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~|第42番 八幡山 弘泉寺
八幡山 弘泉寺の行事
2月第2日曜 | 星まつり 柴灯大護摩供・火生三昧火渡り |
5月8日 | 馬頭観音祭(八幡山 馬頭観音堂) |
7月下旬 | 諸病封じ加持祈祷 |
8月16日 | 精霊供養ロウソク祭 |
毎月21日 | 弘法大師護摩供(奥の院) |
毎月28日 | 不動明王護摩供 |
その他、諸行事については弘泉寺にお問い合わせください。
『八幡山 弘泉寺』の詳細情報
詳しくは弘泉寺のブログやSNS等にてご確認ください。
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 金剛界大日如来座像 |
住所 | 宮崎県えびの市原田957−1(Google Map/口コミ) |
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